書籍紹介
人間文化研究機構に所属している研究者の書籍を紹介します。
【国際日本文化研究センター】
04月19日
2022-06
妖怪文化研究の新時代
編 者:小松 和彦、安井 眞奈美、南郷 晃子
出版社:せりか書房(2022年3月)
日文研大衆文化研究プロジェクト6年間の怪異・妖怪研究の軌跡。妖怪研究の第一線で活躍する面々によるシンポジウムや、中国の新聞「中国社会科学報」に掲載された妖怪研究の論考、怪異・妖怪伝承データベース誕生の経緯など、これからの妖怪研究を考えるヒントが満載。
【国際日本文化研究センター】
04月13日
2022-01
メキシコ漫画イストリエタ 民俗文化としての漫画表現
編 者:アルバロ・エルナンデス
出版社:思文閣出版(2022年3月)
本書が「メキシコの漫画」を扱う本としては日本語で初の書籍であり、20世紀半ばの作品を中心に、メキシコの漫画の表現史についてまとめている。日本の漫画研究とメキシコ漫画研究の架け橋であり、現代社会の形成に深く貢献した漫画表現の理解に貢献する書籍である。
【国際日本文化研究センター】
04月08日
2022-02
帝国のはざまを生きる 交錯する国境、人の移動、アイデンティティ
編 者:蘭 信三、松田 利彦、李 洪章、原 佑介、坂部 晶子、八尾 祥平
出版社:みずき書林(2022年3月)
〈帝国のはざまを生きる〉という視角から「大日本帝国」崩壊後の東アジア社会における脱植民地化やポストコロニアル状況を考察する日文研共同研究の成果論集。複数帝国のはざまでその巨大な力に立ち向かい、あるいはすり抜ける主体としての民衆に注目する。
【国際日本文化研究センター】
04月08日
2021-29
狙われた身体 病いと妖怪とジェンダー
著 者:安井 眞奈美
出版社:平凡社(2022年2月)
新型コロナウイルスは「見えない敵」と比喩されるが、古くから病いや痛みは、身体を狙う敵として錦絵や妖怪画などに描かれた。本書は「狙われる」身体という視点から、人々が危険に向き合い対処してきた様子を、人類学や民俗学、ジェンダー研究の視点から解明する。
【国際日本文化研究センター】
04月08日
2021-28
西川祐信『正徳ひな形』 - 影印・注釈・研究 -
編 者:石上 阿希、加茂 瑞穂
出版社:臨川書店(2022年2月)
江戸時代における小袖のデザイン参考本として広く活用された雛形本。京の書肆八文字屋と浮世絵師西川祐信が手がけ、明治の世にまで大きな影響を与えながらも現存のきわめて少ない『正徳ひな形』(正徳3年/1714)を影印・翻刻・注釈編、論文編の二部構成によって詳説。