書籍紹介

人間文化研究機構に所属している研究者の書籍を紹介します。

  • 【国際日本文化研究センター】

    10月11日

    2021-05

    シン・モノガタリ・ショウヒ・ロン 歴史・陰謀・労働・疎外

    著者:大塚 英志

    出版社:星海社(2021年8月)

    1989年に刊行、後に英訳、されファン参加文化論として引用される「物語消費論」の全面的な書き直し。オンライン上の参加型文化に搾取・疎外といった、古典的でありかつ、新しい労働問題の所在を見る。

  • 【国際日本文化研究センター】

    10月11日

    2021-04

    「暮し」のファシズム 戦争は「新しい生活様式」の顔をしてやってきた

    著者:大塚 英志

    出版社:筑摩書房(2021年3月)

    コロナ下の「自粛」を隠喩として、近衛新体制下における「新体制生活」における「日常」や「生活」をめぐる、一見政治的に見えない花森安治の戦時下編集の婦人雑誌や「女生徒」など の言説の中にファシズムへの「協働」の仕掛けを見出す。

  • 【国際日本文化研究センター】

    08月05日

    2021-03

    ストックホルムの旭日 文明としてのオリンピックと明治日本

    著者:牛村 圭

    出版社:中央公論新社(2021年7月)

    近代日本の陸上競技史を明治期洋学受容史と捉え、比較文学研究の手法のもと様々なテクストを精読して1912年のストックホルム大会に至る道程を論じる。範となった英米での陸上競技の展開(クラウチングスタートの誕生等)を精査して得た新たな知見をも多数含む。

  • 【国際日本文化研究センター】

    07月21日

    2021-02

    「明治日本と革命中国」の思想史 近代東アジアにおける「知」とナショナリズムの相互還流

    著者:楊際開 伊東貴之

    出版社:ミネルヴァ書房(2021年7月)

    既存の一国史観や近代主義、革命論的なアプローチを脱して、江戸・徳川時代から明治維新へと展開した日本、また、辛亥革命や社会主義革命に至る中国との間での思想・文化の相互環流的な影響関係を描き出して、新たな近代東アジア像を模索する問題提起的な論文の集成。

  • 【国立国語研究所】     

    03月16日

    日本語研究と言語理論から見た言語類型論

    著者:窪薗晴夫 野田尚史 プラシャント・パルデシ 松本曜(いずれも編者)

    出版社:株式会社開拓社(2021年2月)

    本書は、個別言語としての日本語の研究と一般言語学・言語類型論との架け橋を目指して、言語の類型を日本語と言語理論の視点から考察したものである。