味の素食の文化センター・人間文化研究機構 共催シンポジウム「錦絵「大日本物産図会」にみる日本の食べものづくり―江戸~現代の食文化を考える」

大学共同利用機関法人 人間文化研究機構
人間文化研究機構は、公益財団法人 味の素食の文化センターとの共催シンポジウムを開催します。味の素食の文化センター所蔵の錦絵「大日本物産図会」を題材として、当機構・国立歴史民俗博物館の研究者が、近世~近代の食べものづくりについて解説します。また、福井県の老舗昆布店「奥井海生堂」四代目主人・奥井隆氏と、料理研究家・大原千鶴氏を交えて、現代につながる日本の食文化 について考えます。
●本シンポジウム開催の経緯 ・趣旨
人間文化研究機構では、平成30(2018)年から、味の素食の文化センターと連携したシンポジウムを企画・開催し、食の文化に関する研究成果を発信してきました。本年のシンポジウムでは、味の素食の文化センターが所蔵する「大日本物産図会」を題材として、3つの講演とトークセッションを行います。
まず、近世日本美術史を専門とする国立歴史民俗博物館・大久保純一教授が「大日本物産図会」を解説します。次に、近代の酒造技術を研究する国立歴史民俗博物館・青木隆浩准教授が近代の日本酒づくりについて、老舗昆布店の株式会社奥井海生堂・奥井隆氏が現代の生産者の状況も踏まえ、講演を行います。トークセッションでは、漁業、農業、採石業といった生業を研究している国立歴史民俗博物館・松田睦彦准教授がモデレータを務めます。料理研究家の大原千鶴氏を交えて、「食べものをつくる」をキーワードに、現代の日本につながる豊かな食の魅力について考えます。
●錦絵「大日本物産図会」とは?
「錦絵」とは江戸時代後期に生まれた多色摺りの浮世絵版画で、明治後期にいたるまで江戸・東京の名産品として長く親しまれました。「大日本物産図会」は、明治10(1877)年の第1回内国勧業博覧会に合わせて制作された錦絵の揃物です。三代歌川広重(1842-94)の作で、日本橋通一丁目の大倉孫兵衛が版元です。日本各地の名産物の生産にたずさわる人々の働く姿を描き出しており、全118図が知られています。
この動画は、2022年11月11日に開催されたシンポジウムの収録動画です。
大久保 純一(国立歴史民俗博物館)
青木 隆浩(国立歴史民俗博物館)
奥井 隆(奥井海生堂)
※ 収録動画を当機構および味の素食文化センターの YouTube チャンネルにて公開中
●味の素食の文化センター 公式 YouTube チャンネル
https://youtu.be/vD893Rjd1hU
●人間文化研究機構 公式 YouTube チャンネル
https://youtu.be/wfUjVtfo7XU
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