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イベント・広報

第20回人文機構シンポジウム「コモンズ:豊かさのために分かちあう」

日時:2013年1月24日(木)
場所:有楽町朝日ホール
主催:人間文化研究機構
担当機関:国立民族学博物館

人間文化vol.19 コモンズ:豊かさのために分かちあう

 東日本大震災は、高度に発展し安定していると思っていた日本社会の脆弱性を明らかにした。さらに、地方の自立力、創造力が極端に弱体化している現実も明らかにした。物理的な豊かさと生活の利便性を重視してきた日本社会の負の側面である。われわれは、大切にすべきものを取り違えていたようだ。

 シンポジウムでは、「本当に大切なもの」について議論したい。欧米で注目されている「コモンズ」という考え方を紹介するが、この「コモンズ」は、実は日本社会が培ってきた貧しさを分かちあうための工夫である。豊かになった今日、必要なのは豊かさを分かちあう、あらたなコモンズと考えている。


趣旨説明
阿部 健一(総合地球環境学研究所 教授)
講演1「国境を越えてつながる 「いりあい・よりあい・まなびあい」の試み」
島上 宗子(一般社団法人あいあいネット(いりあい・よりあい・まなびあいネットワーク)副代表理事)
講演2「分権時代のいま、コモンズの価値が見直されるとき」
椎川 忍(総務省地域力創造・緑の分権改革アドバイザー)
講演3「あらたな入会の思想をもとめて」
赤坂 憲雄(学習院大学教授/福岡県立博物館副館長)
パネル・ディスカッション
上野 千鶴子/レンレン・タン/宮本太郎/鈴木七美(司会)
閉会のあいさつ
須藤 健一(国立民族学博物館 館長)