人間文化研究機構(以下「人文機構」)は、「大手町アカデミア」(主催:読売新聞東京本社 運営協力:中央公論新社)と連携・協力の下、人文機構が平成28年度から推進している基幹研究プロジェクトの成果発表の一環として、広く一般を対象に、無料特別講座を実施します。 講座の概要・申込方法等は以下をご参照の上、ぜひお申し込みください。
講座の概要:
「世界から方言が消えたなら?―知られざる「弱小言語」の魅力」
講師:木部 暢子(国立国語研究所教授・副所長)
ナビゲーター:ロバート キャンベル(国文学研究資料館長)
NHK大河ドラマ「西郷どん」では、方言の難解さに注目が集まりました。講師の木部氏の専門は、まさに奄美・沖縄などの方言研究です。本講座の一つめの目的は、方言の調査・記録・継承の活動を通じて講師が知り得た方言の魅力をお伝えすることです。
ところが、この奄美のことばに加え、アイヌ語や琉球列島・八丈のことばが、現在、ユネスコの認定する危機言語としてリストアップされています。危機的な状況にある方言・言語は、日本国内だけに止まりません。アメリカの言語学者によると、現在、世界に存在する約6000の言語のうち、半数が100年のうちに確実に消滅し、最悪の場合、言語の数は20分の1にまで減少するといわれています。
そこで、本講座の二つめの目的は、多様で豊かな地域の文化や方言を守る意味を受講者の皆さんと共に考えることです。そのための材料として、私たちの研究調査や文化保護活動について紹介いたします。
「世界から方言が消えたなら? ― 知られざる『弱小言語』の魅力」
日 時:2019年2月7日(木)19時~20時45分(開場18時30分)
会 場:読売新聞ビル3階新聞教室(東京都千代田区大手町1-7-1)
受講料:無料
定 員:100名(定員に達し次第締め切ります)
申込方法等:無料特別講座の詳細およびお申し込みはこちらをご覧ください(外部サイトにリンクします)