人文知コミュニケーターの育成
文知コミュニケーターは、展示など多様な発信媒体、機会を活用して人間文化研究の成果をわかりやすく社会に伝えるとともに、研究に対する社会からの要望、反響を吸い上げ、研究現場に還元する研究者です。
人文機構では、社会と研究を「つなぐ人」として、「人文知コミュニケーター」の組織的育成を行っています。
身近な話題からちょっと難しい話まで、人文知コミュニケーターならではの視点で記事を発信している「くらしに人文知」
若手研究者海外派遣プログラム
機構のプロジェクトの推進及び若手研究者の海外における研究の機会(調査研究、国際研究集会等での発表等)を支援することを目的として、基幹研究プロジェクト・共創先導プロジェクトに参画する若手研究者を海外の大学等研究機関及び国際研究集会等に派遣しています。
デジタル・ヒューマニティーズ(DH)を促進する
人間文化研究機構では、第4期中期計画(2022年4月から2028年3月まで)の重要課題として「デジタル・ヒューマニティーズ(DH)」の推進を掲げています。
人文学のさまざまな研究にデジタル技術を応用するだけでなく、「人文学をますますおもしろくする」ことを目指して、研究者や社会の人々が議論できる場をつくり、次世代に向けた新たな研究基盤をつくろうとしています。
DHに関する研究・プロジェクト・イベント・教育動画等について随時紹介していくサイトです。
楽しく・ゆるく、DHの魅力について発信し、コミュニケーション創発に繋がる砂場・遊び場になればと考えています。
研究者・専門家だけでなく、人文学に関心のある小中高大生や一般の方まで、気軽に訪れていただき、DHを媒介としてワクワクしながら新たな知を共創していくことを目指します。
DH講座では、デジタル・ヒューマニティーズに関する研究者や専門家の方をお招きし、対談を通してDHについて楽しく学んでいただくコンテンツを配信しています。
「DHとは?」「DHと社会との繋がり」といった大きなテーマでDHについて紹介してきたSeason1に続き、Season2からは「デジタル資料をめぐる権利関係」といった、より具体的で専門的なテーマについてご紹介していきます。
大学院教育
大学共同利用機関等の研究機関(基盤機関)は、個々の大学では整備できない大規模な施設・設備、大量のデータや貴重な資料等の研究資源を全国の大学の研究者に提供するとともに、国内外の研究者との多彩な共同研究を通じて、我が国の先端学術を牽引する研究拠点の役割を担っています。
そのような基盤機関の優れた研究環境において、各研究分野の豊富な研究者集団を教授陣とし、高度な専門教育を提供しているのが、総合研究大学院大学です。
人間文化研究機構の6つの機関は、総研大の基盤機関として、各機関の特色を生かした6つのコース(博士後期課程)を設置し、高い専門性と広い視野を持った研究者を育成しています。
人文機構の6つの大学共同利用機関では、国公私立大学の要請に応じ、大学院生(博士課程または修士課程)で人間文化の研究分野を専攻する学生を特別共同利用研究員として受け入れ、その研究を支援するなど、次世代を担う人材育成に貢献しています。
各大学との連携協定に基づき大学院生を受け入れ、研究指導、授業科目の担当、学位授与審査への参加など、大学院教育に貢献しています。
また、展示資料や館蔵資料を大学における講義・演習での利用に供しています。
共同利用・共同研究実績
個別の大学等では収集・維持が困難な各専門分野における膨大な研究資料やデータベース、実験施設を有する各機関は、所蔵資料の他機関への貸出しや機構外研究者による資料調査、大学におけるゼミ等への提供等を通じて、国内外の研究機関・研究者の共同利用・共同研究に貢献しています。