味の素食の文化センター・人間文化研究機構 共催シンポジウム 収録動画公開開始

「錦絵『大日本物産図会』にみる日本の食べものづくり―江戸~現代の食文化を考える」収録動画を公開しました。

公益財団法人 味の素食の文化センター(東京都港区)と大学共同利用機関法人 人間文化研究機構(東京都港区)は、令和5年2月10日(金)に共催シンポジウムの収録動画を公開いたします。

内容は、味の素食の文化センター所蔵の錦絵「大日本物産図会」を題材として、当機構・国立歴史民俗博物館(千葉県佐倉市)の研究者による近世~近代の食べものづくりについての解説および、福井県の老舗昆布店「奥井海生堂」四代目主人・奥井 隆 氏と、料理研究家・大原 千鶴 氏を交えたトークセッションです。

 

  • 奥井 隆 氏
  • 大原 千鶴 氏

 

第3回人文知応援大会「レジリエントな未来に向けて~人類の進化と歴史から学ぶ~」

【概要】

タイトル:
錦絵「大日本物産図会」にみる日本の食べものづくり―江戸~現代の食文化を考える
公開日時:
令和5年2月10日(金)12:00
主  催:
公益財団法人 味の素食の文化センター
大学共同利用機関法人 人間文化研究機構
後  援:
一般社団法人 和食文化国民会議

※令和4年11月11日(金)に開催したシンポジウムの収録配信です。

プログラムや登壇者など詳細については、チラシをご覧ください。

【視聴方法】
下記いずれかでご視聴いただけます。
●味の素食の文化センター 公式YouTubeチャンネル
https://youtu.be/vD893Rjd1hU

●人間文化研究機構 公式YouTubeチャンネル
https://youtu.be/wfUjVtfo7XU

 

第3回人文知応援大会「レジリエントな未来に向けて~人類の進化と歴史から学ぶ~」

● 錦絵「大日本物産図会」とは?
「錦絵」とは江戸時代後期に生まれた多色摺りの浮世絵版画で、明治後期にいたるまで江戸・東京の名産品として長く親しまれました。
「大日本物産図会」は、明治10(1877)年の第1回内国勧業博覧会に合わせて制作された錦絵の揃物です。三代歌川広重(1842-94)の作で、日本橋通一丁目の大倉孫兵衛が版元です。日本各地の名産物の生産にたずさわる人々の働く姿を描き出しており、全118図が知られています。

 

● 本シンポジウム開催の経緯・趣旨
人間文化研究機構では、平成30(2018)年から、味の素食の文化センターと連携したシンポジウムを企画・開催し、食の文化に関する研究成果を発信してきました。本年のシンポジウムでは、味の素食の文化センターが所蔵する「大日本物産図会」を題材として、3つの講演とトークセッションを行いました。
まず、近世日本美術史を専門とする国立歴史民俗博物館・大久保純一教授が「大日本物産図会」を解説しました。次に、近代の酒造技術を研究する国立歴史民俗博物館・青木隆浩准教授が近代の日本酒づくりについて、老舗昆布店の株式会社奥井海生堂・奥井隆氏が現代の生産者の状況も踏まえ、講演を行いました。トークセッションでは、漁業、農業、採石業といった生業を研究している国立歴史民俗博物館・松田睦彦准教授がモデレータを務めました。料理研究家の大原千鶴氏を交えて、「食べものをつくる」をキーワードに、豊かな食の魅力についてトークを行いました。

 

● 主催者紹介

第3回人文知応援大会「レジリエントな未来に向けて~人類の進化と歴史から学ぶ~」

公益財団法人 味の素食の文化センターは、食文化という言葉がまだ一般的でなかった1979年に開催された「食の文化」に関するシンポジウムを発端に活動を開始しました。1989年に食文化に関する研究支援と普及・啓発を目的とした財団として設立され、その後2013年に公益財団法人に移行しました。具体的な活動として、食に関するテーマを学際的に議論する「食の文化フォーラム」やその成果を一般向けに発信する「食の文化シンポジウム」の開催、食文化誌『vesta』(季刊)の発行、食の専門図書館「食の文化ライブラリー」や「食文化展示室」の運営などを行っています。

 

問い合わせ先

公益財団法人 味の素食の文化センター
E-mail:toiawase_asb☆asv.ajinomoto.com(☆を@に替えてください)

大学共同利用機関法人 人間文化研究機構
本部事務局 研究企画課 広報・社会連携係
E-mail:koho☆nihu.jp(☆を@に替えてください)