人間文化研究機構がブリル社と協力合意を締結

人文系の研究成果を英文オープンアクセス書籍として刊行するため
人間文化研究機構がブリル社と協力合意を締結

 大学共同利用機関法人 人間文化研究機構(NIHU、機構長:木部暢子)は、オランダに本社を置く、国際的な学術出版社であるブリル社(De Gruyter Brill)と、「NIHU Studies in the Humanities」と題するオープンアクセス書籍シリーズの刊行を開始するという合意を、令和6年6月に締結しました。

 これまで、NIHUの論文や書籍の多くは日本語で出版されてきました。この新たなシリーズは、NIHUの6つの機関のいずれかに所属する研究者による研究プロジェクトの成果を、英文オープンアクセスの単行本および論文集等として刊行するものです。これによって、NIHUの研究にこれまで触れる機会のなかった世界中の英語読者に、研究成果を容易に届けることが可能になります。
人文系の研究成果の発信手段としては、学術書の刊行が国際的にも最も重要であり、今後、このシリーズで多くの成果を発表していきたいと考えています。

ブリル社のチーフ・パブリッシング・オフィサー

マウリッツ・ファン・デン・ボーゲルト(Maurits van den Boogert)氏のコメント:

NIHUがブリル社を出版パートナーとして選んでくれたことを光栄に思います。NIHUはアジア屈指の卓越した研究機関であり、このシリーズで発表される研究成果は、間違いなく世界の人文学研究に大きく貢献する最先端の学術的成果を提示することになるでしょう。

ブリル社のパブリシング・ダイレクター

ウリ・タドモール(Uri Tadmor)氏のコメント:

国立国語研究所との協力が大成功を収めたのに続き、NIHUの6つの研究所すべてとNIHUの人間文化研究創発センターにも協力関係を拡大できることを嬉しく思います。

De Gruyter Brillについて

1683年に設立された、人文学、社会科学、法律、美術、建築、STMの分野における国際的な学術出版社。ドイツ、オランダ、オーストリア、米国、およぼアジア各地にオフィスを構え、毎年約3,000冊の書籍と約20,000本の学術雑誌論文を出版している。オープンアクセスへのコミットメントと最新の出版技術の活用は、学術研究の成果を国際的な学術コミュニティに提供するというDe Gruyter Brillの使命の中核をなすものである。De Gruyter Brillの主要顧客は、学術研究機関、図書館、研究者である。

 

ブリル社の発表へのリンク:
Brill and Japan’s National Institutes for the Humanities Sign Cooperation Agreement(Leiden, 29 August 2024)
https://brill.com/display/post/brill-and-japan-s-national-institutes-for-the-humanities-sign-cooperation-agreement.xml

参考:
Brill社と国立国語研究所、新たなオープンアクセス(OA)シリーズの出版に合意
https://current.ndl.go.jp/car/44596
Brill Signs Agreement with the National Japanese Institute for Language and Linguistics (NINJAL) to Publish Open Access Series(Brill, 2021/8/13)
https://brill.com/newsitem/ninjal
 

本件に関する問い合わせ先

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