古来伝わってきた書物(歴史的典籍)には、内容はもとより紙、墨、装訂法など様々な情報が蓄積されています。これらを読み取り、先人の知恵を掘り起こすべく、従来の国文学のみにとどまらず、あらゆる分野と連携して総合的な観点から書物を分析し、書物の意味の問い直しや、書物が持つ可能性を探ります。主導機関である国文学研究資料館がユニット間および、当館の機関拠点型基幹研究「日本語の歴史的典籍の国際共同研究ネットワーク構築計画」を連携させる総括事業を推進し、研究成果を総合的な教育プログラムへと集約して、新たな学問分野「総合書物学」の構築を目指します。
【本プロジェクトの構成ユニット】
ユニット | 実施機関 |
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統括事業の推進 | 国文学研究資料館〔主導機関〕 |
古代の百科全書『延喜式』の多分野協働研究 | 国立歴史民俗博物館 |
表記情報と書誌形態情報を加えた日本語歴史コーパスの精緻化 | 国立国語研究所 |
文化・情報の結節点としての図像 | 国際日本文化研究センター |