大手町アカデミア×人間文化研究機構 オンライン無料特別講座 ヒップホップから見た現代モンゴル世界-あるいは経済格差と民族分断を乗り越えるための連帯の方法論

 

 

人間文化研究機構(以下「人文機構」)は、「大手町アカデミア」(主催:大学共同利用機関法人人間文化研究機構 一般社団法人読売調査研究機構 後援:読売新聞社)と連携・協力の下、研究プロジェクトの成果発表の一環として、広く一般を対象に、オンライン無料特別講座を実施しています。
講座の概要・申込方法等は以下をご参照の上、ぜひお申し込みください。

 

大手町アカデミア×人間文化研究機構 オンライン無料特別講座
ヒップホップから見た現代モンゴル世界-あるいは経済格差と民族分断を乗り越えるための連帯の方法論

講 師:島村 一平 氏(国立民族学博物館 准教授)
聞き手:多葉田 聡 氏(読売新聞東京本社調査研究本部 主任研究員)

「モンゴル」という言葉を聞いた時、広い草原や騎馬の民、ゲルと呼ばれるテントのような住居をイメージする人が多いかも知れません。

しかし、現代のモンゴルの人口における遊牧民の割合は、実は10%以下です。首都ウランバートルには高層ビルが立ち並び、街の中心部の高級ホテルや高級レストランは最新のファッションに身を包んだ人々で賑わっています。

ヒップホップは、1992年に民主主義国家となったモンゴルに流れ込んだ「西側の文化」の一つでした。

2000年代以降の急速な経済成長によって、ウランバートルでは富裕層がタワーマンションに住む一方、「ゲル地区」と呼ばれるスラム街が現れるなど、貧富の格差が生み出されました。

そのような状況でヒップホップが人々に広く受け入れられた背景には、モンゴルの口承文芸における「韻踏み文化」があるとも言われています。

本講座では、ヒップホップという音楽がモンゴルで支持される社会的・文化的側面を読み解くと共に、ロシア・中国などの国境に分断された現代のモンゴル民族のリアルに迫ります。

講師は、文化人類学を専門とし、『ヒップホップ・モンゴリア:韻がつむぐ人類学』などモンゴルに関する著書を多数出版、2013年度日本学術振興会賞、2014年度大同生命地域研究奨励賞を受賞した国立民族学博物館准教授の島村一平氏が、聞き手を読売新聞東京本社調査研究本部主任研究員の多葉田 聡が務めます。

 

日時:2023年2月16日(木)18時~19時45分
開催方法:YouTubeライブ配信
受講料:無料
定員:500名(定員に達し次第締め切ります)
申込方法等:オンライン無料特別講座の詳細およびお申し込みはこちらをご覧ください。(外部サイトにリンクします。)