イベント一覧

定期的に講演会やシンポジウムを行っています。
  • 【東北大学拠点・富山大学拠点シンポジウム】「環境から見る持続可能な経済発展」

    2017年12月20日

     2015年に国連は「持続可能な開発目標(SDGs)」として17のグローバルロ標を制定しました。本シンポジウムは、Goa113とGoa115に含まれる「森林の持続可能な管理」および「気候変動とその影響」を主要なテーマとして開催するものです。

     どなたでも自由にご参加いただけますが、事前登録フォームヘの登録をお願いしています。以下のリンク先から事前にお申込みください。本シンポジウムは人間文化研究機構ネットワーク型基幹研究プロジェクト「北東アジアにおける地域構造の変容:越境から考察する共生への道」の一環として開催するものです。

  • 【民博】みんぱくウィークエンドサロン「目に見えない世界を歩く――「全盲」のフィールドワーク」

    2017年12月17日

     本年12月、拙著『目に見えない世界を歩く』(平凡社新書)が刊行される予定です。新著の内容を紹介するとともに、視覚障害者が本を書く際の工夫などについてお話しします。「全盲」とは単なる障害ではなく、マジョリティと異なる生き方(行き方)をもたらす異文化です。ある全盲者の半生をいっしょにフィールドワークしてみましょう。

  • 【民博】みんぱくゼミナール 「オラン・アスリの家族―母系制・妻方居住・一夫多妻」

    2017年12月16日

     マレーシアの先住民オラン・アスリは、家族や親族の濃密なつながりの中で生きています。母系制や妻方居住、一夫多妻など、彼ら家族の特徴を紹介しながら、家族とは何かについて考えます。

  • 【地球研】地球研×ナレッジキャピタル「おいしい地球環境学」 第3回「おいしい食の未来のカタチ -ブータンの有機農業政策の失敗(?)から考えてみよう-」

    2017年12月12日

     私たちの食べ物はどこで、だれによって、どのようにつくられているのでしょうか?近年日本でも、オーガニックや有機野菜への関心が高まっていますが、その全容を知ることは難しいものです。健康的で地域文化に相応しく、環境に配慮し持続可能な方法で生産された食べものの確保を目的に、ブータンでは2007年より有機農業政策が作られました。その経験と農民の対応を踏まえ、私たちが望む「おいしい食の未来」について一緒に考えてみましょう。

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  • 【日文研】第316回 日文研フォーラム「『Japan Teaブランド』の構築――太平洋を渡った緑茶」

    2017年12月12日

     明治時代、緑茶が日本の主力輸出商品であったことはよく知られています。実は、その八割はアメリカに輸出されていました。ちなみに、当時のアメリカでは主に緑茶が消費されていました。

     本講演では、日本の商人たちがいかにしてアメリカ市場向けに「Japan Tea ブランド」を構築したか、その努力と挑戦の過程を考察します。

     さらに、そのブランドは翻って、昭和初期の日本における緑茶の消費パターンに大きな影響を与えることになりました。その側面についてもご紹介したいと思います。

  • 【日文研】第12回 日文研・アイハウス連携フォーラム「オーナメンタル・ディプロマシー: 明治天皇と近代日本の外交」

    2017年12月08日

     近代日本の外交史の研究では、なぜ天皇の役割を取り上げず、明治天皇の研究も外交分野として扱わないのか。明治天皇を抜きにして近代日本の欧州・アジア諸国との外交関係を語れない、とブリーン教授は主張します。明治天皇は、権力関係の構築に欠かせないダイナミックな儀礼的役割を果たしました。なかでも注目すべきは、天皇による勲章の贈答儀礼です。天皇は欧州・アジアの君主・大統領から海外の勲章を受理し、日本の勲章を授与しました。こうした勲章の贈答は、君主間の関係を成立させる上で欠かせない戦略でした。
     本プログラムでブリーン教授は、王政復古から日清戦争の勃発までの時期を視野に入れながら近代日本の勲章制度の成立や勲章贈答の葛藤に光をあてます。とりわけ日本とロシア、日本と朝鮮、日本とイギリスとの外交関係にみる勲章の役割を検討し、明治天皇が近代日本の外交関係において能動的な役目を果たしたことをお話しいただきます。
    ※発表・コメントについては英語のみ、質疑応答については日本語または英語

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  • 【地球研】地球研×ナレッジキャピタル「おいしい地球環境学」 第2回「荒廃泥炭地の回復にむけた挑戦」

    2017年12月05日

    かつて、東南アジアに広く存在した熱帯泥炭湿地林は、1990年代以降、大規模に排水されてアカシアやアブラヤシが植栽されてきました。排水によって乾燥した泥炭地は、火災が生じやすく、煙害による健康被害や地球温暖化をもたらしています。私たちは、住民との間の徹底した討論や意見交換から、その解決方法を考え実践してきました。それは、地域の人々と一緒に乾燥した泥炭を湿地化し、そこで営む農林業(パルディカルチュア)を推し進める取り組みです。本講座では、湿地で栽培できるサゴヤシからとったデンプンもご覧いただきます。

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  • 【民博】みんぱくウィークエンドサロン「カナダ先住民の文化の力―過去、現在、未来」

    2017年12月03日

     2017年7月1日にカナダは建国150周年を迎えます。カナダ先住民は、同国の先住民政策の影響を強く受けつつ、独自の文化を継承したり、新たに創りだしたりしてきました。多様なカナダ先住民文化の歴史と現状について、企画展示を見ながら紹介します。

  • 【民博】アイヌ工芸 in みんぱく

    2017年11月30日

     カムイノミの開催にあわせて、「アイヌ工芸 in みんぱく」を開催します。公益社団法人北海道アイヌ協会主催の「北海道アイヌ伝統工芸展」において上位入賞を3回受けて認定された「優秀工芸師」の作品などを紹介します。期間中には、優秀工芸師による製作実演のほかに「もの作りワークショップ」も実施します。
     アイヌ民族が培ってきたもの作りの技術や知恵、伝統から創造された数々の作品に、間近でふれてみませんか。観覧は無料です。多くのご来場をお待ちしています。

  • 【民博】ミンパク オッタ カムイノミ(みんぱくでのカムイノミ)

    2017年11月30日

     カムイノミとはアイヌ語でカムイ(神・霊的存在)に対して祈りを捧げる儀礼です。みんぱくでのカムイノミは、本館が所蔵するアイヌの標本資料の安全な保管と後世への確実な伝承を目的としています。以前は、本館展示のチセ(アイヌの伝統的な家屋)製作を監修した萱野(かやの)茂(しげる)氏(故人・萱野茂二風谷アイヌ資料館前館長)によって、非公開でおこなわれていました。萱野氏の没後、平成19(2007)年度からは、社団法人北海道ウタリ協会(現・公益社団法人北海道アイヌ協会)の会員がカムイノミと併せてアイヌ古式舞踊の演舞を実施し、公開しています。平成29年度は、八雲アイヌ協会・苫小牧アイヌ協会の方々にお越しいただき、開催いたします。
     どなたでも見学できますので、ぜひお越しください。

  • 【民博】みんぱくウィークエンドサロン「博物館の中の文化遺産、博物館の外の文化遺産」

    2017年11月26日

     民族誌博物館は、くらしに息づく有形の文化遺産を保存し展示する役割を担っています。いっぽう、伝統的建造物群保存地区や文化的景観、無形文化遺産など、くらしの場で保存される遺産も少なくありません。両者をふまえて、くらしに関わる文化遺産の問題を考えます。

  • 【地球研】地球研×ナレッジキャピタル「おいしい地球環境学」 第1回「タンザニアでスパイスの村をつくろう-貧困問題と環境荒廃に向き合う知恵」

    2017年11月24日

     タンザニア東部のウルグル山域は、過疎化の進む貧困地域です。急峻な地形での焼畑耕作が土壌の劣化や森林の消失を招いています。これは、典型的な「貧困と環境破壊の連鎖」です。本講座では、ウルグル山域の自然環境や在来農耕の知恵を活かし、バニラやクローブなどの香辛料作物の栽培を通じて「人びとの暮らしの向上と資源・生態環境の保全や修復を可能にする」取り組みを紹介します。また、タンザニアと日本の私たちをどうつなげるかを一緒に考えてみましょう。

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  • 【上智大学研究機構イスラーム研究センター主催シンポジウム】「中東イスラーム世界における都市空間」

    2017年11月23日

     本シンポジウムは、大学共同利用機関法人・人間文化研究機構ネットワーク型基幹研究プロジェクト地域研究推進事業『現代中東地域研究』および、上智大学学術研究特別推進費重点領域研究「イスラームとキリスト教他諸宗教の対立・交流・融和の地域間比較研究」の研究成果です。

  • 【民博】みんぱくゼミナール 「仮面の世界をさぐる―アフリカ、そしてミュージアム」

    2017年11月18日

     私の、1975年に始まる、仮面をめぐる、日本で、アフリカで、そしてミュージアムでのフィールドワークの軌跡をつづり、仮面という装置の文化の違いを超えた成り立ちについての理解を得るまでのプロセスをたどります。

  • 【日文研】第315回 日文研フォーラム「桂離宮の地霊(ゲニウス・ロキ)――近世の庭園における古代の神話と文化」

    2017年11月14日

     桂の地は古代から、神話、民衆伝承、また中国文化に深く通じた日本の教養人の文化が集結し、混ざり合う場所であり、貴族たちは長くそれらを歌に詠むことで受け継いできました。
     そうした桂の地霊―ゲニウス・ロキ―が持つ豊かな歴史なくして、八条宮智仁親王による桂離宮の景観設計は実現したでしょうか。宮は、保養地として名高いこの地の文化、そして、帝と朝廷が政治的にも、経済的にも、知的にもその威光を輝かすことのできた、過ぎ去った平安時 代の一端を、甦らせようとしたのではないでしょうか。
     桂離宮の景観の独創性は、桂という土地にまつわる長い物語から始まります。