イベント一覧
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【民博】みんぱくウィークエンドサロン「日本の文化の展示場(祭りと芸能)から」
2018年02月18日みんぱくの日本展示場の祭りと芸能のコーナーには、全国各地の様々なまつりや芸能に関わる資料が展示されています。今回は、太鼓台や曳山など、特に大型の造形物に焦点を当てて、祭りにおける役割などを考えます。
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【民博】みんぱくゼミナール 「ヒュードロドロの系譜―この世ならざるものの出現にともなう音」
2018年02月17日「小豆洗い」、「天狗倒し」などのように、実態が見えない「異音」は怪異とみなされます。儀礼や芸能などにおいても、この世ならざるものが登場する際に音が重要な役割を果たします。伝承、文学作品、映像取材などをとおして、怪異の音の系譜を追ってみます。
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第31回人文機構シンポジウム 「エコヘルス;生き方を考える-環境・健康・長寿-」
2018年02月17日「肩こり」は、日本では精神的ストレスや社会的環境と結び付いた健康問題ととらえられますが、西欧ではそのような考え方は一般的ではありません。時代や場所によって「健康」の考え方は変わります。心身ともに健やかで社会的にも満たされた状態ととらえる人もいれば、様々な手段で維持、増進するものと考える人もいるでしょう。
このシンポジウムでは、医学書の歴史、食の役割と食文化、環境と健康、公衆衛生と人間の生態学など様々な視点から、時代と場所を越えて「健康」とは何かを考えます。
エコヘルスとは?
「エコヘルス」は、従来は医療や疾病研究の視点で捉えられてきた「健康」を、社会変容と環境変化が急速に進む近現代における、暮らしや生態環境、生業、食生活等との関わりから探求しようとする新たな研究の視座です。
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【地球研】第75回地球研市民セミナー「地域資源の活用から始まる環境問題解決への取り組み ―管理からケアへ転換を目指すエリアケイパビリティー」
2018年02月15日ウナギ、マグロなど資源枯渇が懸念されるなか、資源管理の重要性が常に騒がれている。確かに、資源を評価し、乱獲にならないように資源利用を規制する管理は持続的な利用には重要な取り組みかもしれない。しかし、不安定性や無主物性という特徴を有する水産資源をはじめ、生態学的な重要性や生き物同士の関わりが十分にわかっていない天然生物資源に関して、どの程度管理は可能なのだろうか?私たちはこのような資源の利用に関して、管理からケアへの意識の転換が重要であると考えている。では、ケアとは何か?どのように意識の変換をすすめるのか?
今回は、国内外で行った研究の成果を基に、そのアイデアとなるエリアケイパビリティーアプローチについてご紹介したい。
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【日文研】第318回 日文研フォーラム「悠久なる郷(ふるさと)の響き――黄檗声明の中国的要素」
2018年02月13日黄檗宗は日本仏教の禅宗に伝わる三大宗派の一つであり、明末清初に中国から渡ってきた臨済宗の高僧、隠元隆琦によって創立されました。日本に伝わる仏教諸宗派のなかでも、明清代の大陸的な仏教要素を色濃く残し、「念仏禅」という修行方法を有することが特徴的です。とくに、黄檗声明と呼ばれるその儀礼音楽は、1650年代にこの宗派が成立してから現在に至る三世紀半を経てなお、明清代仏教音楽の様式や詞章の内容、その他多くの要素を保っており、「悠久なる郷の響き」と呼ぶことができましょう。
本講演では、フィールドワークと文献考察をもとに、黄檗声明という明清代の仏教音楽が日本でいかに伝承され、また日本化してきたのか、その変遷の経緯を紹介します。そして、ディアスポラという視点から、「悠久なる郷の響き」を形成した社会的・歴史的・文化的要因を考えてみたいと思います。 -
【民博】みんぱくウィークエンドサロン「一神教と多神教―宗教学からみた世界の宗教―」
2018年02月11日ユダヤ教、キリスト教、イスラームなどは一神教と呼ばれます。一方、ヒンズー教や神道は多神教といわれます。この違いはなんでしょうか。仏教はどちらなのでしょうか?世界の宗教について考えて見ましょう。
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【民博】みんぱくワールドシネマ「テレビジョン」
2018年02月10日国立民族学博物館では2009年度から、研究者による解説付きの上映会「みんぱくワールドシネマ」を実施しています。9年目の今期は<人類の未来>をキーワードに、映画上映を展開しています。今回はバングラデシュ映画「テレビジョン」を上映します。厳格なイスラームを遵守するバングラデシュの小さな村の騒動を通して、宗教と現代文明のあり方を見ていきたいと思います。
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【民博】みんぱくウィークエンドサロン「優しいチョコレートとはなにか?―倫理的な消費入門」
2018年02月04日フェアトレードやエシカル(倫理的)トレードなど、消費を通じて生産者を支援する方法が工夫されています。チョコレートとその原料のカカオに注目しながら、そうした倫理的な消費の仕組みを検討し、私たちの優しい気持ちがどのようにカカオ生産者に届くのか考えます。
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【国語研】第12回NINJALフォーラム 「ことばの多様性とコミュニケーション」
2018年02月03日一口に日本語と言っても,個人や集団,社会,年齢,性別などによって実に様々な変種があります。最も分かりやすいのは地理的な方言ですが,他にも,社会的あるいは機能的なバラエティ,外国人が使う日本語のバラエティなどいろいろな変種があります。それらはどこから,どのようにして生じるのでしょうか。そのような多様性は,私たちのコミュニケーションにどのような影響を及ぼすのでしょうか。
この講演会では,日本語の多様性とコミュニケーションについて具体例を使って分かりやすく説明し,〈多様性〉こそが言語の神髄であり,言語研究の醍醐味であることをお伝えします。 -
第13回人間文化研究情報資源共有化研究会
2018年02月03日人間文化研究機構の資源共有事業に代表されるように、情報技術とネットワークの発展は、多様な研究資源を学問分野の枠を超えて探し出し、利用することを可能にしました。これらの研究資源を結び付ける接点として、時間情報がしばしば用いられます。ところが、時間を特定する方法や表現の仕方は研究分野によってまちまちであり、これらをそのまま接点として利用することは難しいのが現状です。多様な研究資源を扱うためには、各研究分野の時間情報の特性を生かしつつ、相互に連携させるための基盤(データ、理論、検索システムなど)が不可欠であり、今後の資源共有化事業の中でも重要な課題です。
そこで今回は、人文科学の諸分野において、時間情報が生成される現場に焦点を当てます。研究資源に関する時間を推定・比定・測定するための材料や手順、得られる時間情報の精度や確度(あいまいさ)、さらには、実際の研究現場で起こる課題なども含めてそれらの違いや共通点を確認し、研究資源を共有するための時間情報基盤の構築に向けた課題を抽出します。
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【地球研】第74回地球研市民セミナー「高校生とともに考える『環境』の今と未来」
2018年02月01日今回の地球研市民セミナーでは、高校生による「環境」研究の成果を発表します。
地球研は、京都府立洛北高等学校が文部科学省から指定を受けて推進している「スーパーサイエンスハイスクール」事業に2013年度から協力しています。
今年は、高校2年生文系と理系の生徒14名が、約半年かけて、自分たちなりに幅広い意味での「環境」について研究を行ないました。
テーマは未来の福祉、京都の森、景観から観光までとさまざまですが、どれもわたしたちにかかわり、身近なことでもあります。みなさんも、高校生とともに、わたしたちの「環境」について考えてみませんか?
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【民博】みんぱくウィークエンドサロン「フィールドワークの醍醐味―雲南省大理での30年を通して」
2018年01月28日私が中国雲南省の大理盆地でフィールドワークを始めて30年以上が過ぎました。当初、驚いたり、戸惑ったりしたことが後から考えれば、研究上の収穫をもたらしました。そうした経験と、同じ村に通い続けているからこそ見えてきたことについてお話しします。
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【地球研】第9回地球研東京セミナー「地球環境と民主主義-人新世(Anthropocene)における学び」
2018年01月27日となり近所から地球の規模に至るまで、私たちが生きる環境について考え、みんなで話し合い、未来を選ぶ方法である民主主義。しかし、「みんな」とは誰のことなのでしょうか?これが定まらないとき、民主主義は葛藤します。まちの景観から気候変動の枠組条約に至るまで、これらはすべて「みんな」が環境を「正しく」選べるか、という問題に帰着します。しかも、物事を考えるルールが変われば、何が「正しい」かも変わってしまう。葛藤はいっそう深まります。
現代は、地球表層(気圏・水圏・地圏・生命圏)全体に人間活動の影響が及んでいる「人新世」という新たな地質学的時代に入ったと言われています。地球環境の未来を考えるとき、「みんな」は国を超え、世代を超え、種を超えます。本セミナーでは、哲学者の國分功一郎氏をお招きしての基調講演と、大学院生と若手研究者による研究成果をもとにしたワークショップを通して、「みんな」と「正しさ」が揺れ動く中で環境の未来について考える術を問いつつ、民主主義の葛藤を包摂した未来設計のあり方について考えます。
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【民博】みんぱくウィークエンドサロン「音楽を展示する試み」
2018年01月21日世界には数多くの楽器博物館がありますが、音楽は展示することが難しいため、音楽博物館はほとんどありません。2010年にリニューアル・オープンしたみんぱくの音楽展示が、どのように企画・立案され、どのような特徴をもつのかをご紹介します。
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【民博】みんぱくゼミナール 「木彫り熊からアートモニュメントまで」
2018年01月20日10代で熊を彫り始め、80歳の年にJR札幌駅のアートモニュメントのメインとして、アイヌの長老の像を制作した藤戸竹喜氏。さまざまな立場から、企画展の趣旨と作品の魅力について語ります。